アルツハイマー型認知症と歯科の関係性について

2024年11月22日(金)

大和市大和駅徒歩2分のまごころ歯科です!

今回はアルツハイマー型認知症と歯科の関係性についてお伝えしたいと思います。

アルツハイマー型認知症と歯科の関係性

近年、アルツハイマー型認知症の研究が進む中で、口腔の健康状態と認知機能の関連性が注目されています。アルツハイマー型認知症は、脳内における神経細胞の変性や死滅により、記憶や思考、行動に影響を及ぼす病気です。現在、世界中で多くの高齢者がこの病に苦しんでおり、患者やその家族にとって大きな社会的、経済的負担となっています。それに対して、近年の研究では口腔の健康が認知症の発症や進行に影響を与える可能性があることが示唆されています。

口腔内の健康状態と認知症の関連性

まず、口腔内の健康状態が脳に与える影響について考えてみましょう。口腔内のバイ菌は全身に感染を広げる可能性があります。特に、歯周病の原因となるバイ菌は、血流を通じて脳に到達することがあります。いくつかの研究では、口腔内の細菌、特に歯周病と関係のある「ポルフィロモナス・ジンジバリス」菌が、アルツハイマーの病理的変化を促進する可能性があることが指摘されています。この細菌は炎症を引き起こし、神経細胞のダメージを増加させることで、認知機能の低下を進行させることがあります。

加えて、歯の健康が食事に与える影響も無視できません。歯を失ったり、歯痛があったりすると、食事の質が低下します。栄養が不足することで、脳にも必要な栄養素が届かず、認知機能に影響を与える可能性があるのです。特に、オメガ3脂肪酸やビタミンE、抗酸化物質は脳の健康に寄与しますが、これらの栄養素を豊富に含む食事ができない場合、認知症のリスクが高まるのです。

老人性認知症予防のための口腔ケア

したがって、高齢者にとって必要不可欠なのは、定期的な歯科検診と適切な口腔ケアです。歯周病や虫歯を予防するためには、日々の歯磨きはもちろんのこと、定期的な歯科医師のチェックを受けることが重要です。特に、認知症が進行してくると、自分でのケアが難しくなる場合が多いです。そのため、家族や介護者が積極的に口腔ケアを行うことが推奨されます。

さらに、口腔ケアがもたらす心理的な側面にも注目すべきです。清潔な口腔環境は、本人の自尊心や社会的な活動性を高める要素となります。口腔内の痛みや不快感が軽減されることで、食事を楽しむことができ、生活の質が向上するのです。

まとめ

以上のように、アルツハイマー型認知症と口腔の健康には密接な関係があります。認知機能の低下を防ぐためには、歯科医療と認知症対策を統合的に考えることが必要です。今後もさらなる研究が進むことで、口腔ケアの重要性が一層認識され、認知症患者に対する適切な支援が行われることを期待しています。また、個々人が自分自身の口腔の健康を大切にし、周囲とのコミュニケーションを図ることが、認知症を予防する一助となるでしょう。

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